主なTax Credit(税額控除)の紹介
Tax Creditを知ることは「節税対策」への大きなステップです!
Tax Creditとは課税対象所得額から差し引く控除 (Deduction) とは違い、税額を算出した後に税額から差し引くことから、直接税金を減額できる控除のことです。Tax Creditには「Nonrefundable Credit」と「Refundable Credit」の2つの種類があります。
Nonrefundable Creditは簡単に言うと算出した税金の範囲内で減額できる控除です。たとえば税額が$1000の時にCreditが$1500あった場合に、$1000まで控除でき、結果として実質税金がゼロになります。算出税額以上の控除はできません。
一方、「Refundable Credit」は、税金額をゼロまで控除した後、さらに税金の支払いがあったかのようにみなし、「refund」として納税者が受け取れるTax Creditです。いわゆる補助金の交付のような特別措置です。たとえば算出した税額が$1000の時に、このCreditが$1500あった場合に、$1000まで控除し税金をゼロにし、さらに$500が「Refund」として支給されるものです。
主なクレジットとしては以下のようなものがあります。
Nonrefundable Credit
- Child Tax Credit17才未満の扶養家族一人につき$1000まで認められます。
- Child and Dependent Care Credit勤労収入のある独身ないし共働きの夫婦において、扶養家族である13才未満の子供や障害者(配偶者なども対象)などのためのディケア費の一部が認められます。
- Education Credits大学授業料などの一部についてAmerican Opportunity Credit と Lifetime learning Creditがあります。前者は対象学生一人あたり最大$2500まで、後者は一つの確定申告に対して$2000まで認められます。後者のほうが要件は緩やかです。
- Retirement Savings Contributions Credit401(K)やIRAに加入している場合積立金の一部につき最大$1000(夫婦合算申告は$2000)まで認められます。
- Foreign Tax Credit国外からの所得のある居住者や米国外に居住するグリーンカード保持者は米国外の所得も申告する義務があります。国外の所得を受け取った納税者は、外国の所得を受け取った際にすでに課された所得税について、外国税額控除が認められます。
- Residential Energy Credits自家用太陽光発電システムや断熱材設置などの省エネ対策の出費に対して控除が認められることがあります。
Refundable Credit
- Earned Income Credit勤労所得のある納税者に対して、一定の収入以下の場合において還付されるクレジットです。
- Additional Child Tax Credit前述のChild Tax Credit が使い切れなかった場合において還付されるクレジットです。
- American Opportunity Credit最大40%まで($1000)がRefundableになります。
※実際には控除対象・控除額などは納税者の申告資格、扶養家族、収入額、居住者・非居住者の違い、年齢、同居の有無など様々な要件により判断されますので詳しくは、専門家にご相談ください。