Premium Tax Credit
Premium Tax Creditとは健康保険に加入しやすくするために、中・低収入家庭に対して保険料の助成を目的として支給される連邦政府の助成金です。
Premium Tax Creditは連邦政府の定める法定貧困レベル(Federal Poverty Level)の100%から400%以下の家計収入であった場合において支給されます。支給される金額は収入と家族人数に応じて決定されます。独身者だと最高46680ドル(法定貧困レベル11670ドル×400%)、4人家族だと95400ドルの年収まで助成金の対象になります(2015年度/2014年Federal Poverty Guidelines 使用)。この助成金を受給するためには州のHealthcare Exchange (Marketplace)から保険を購入する必要があります。ただし、雇用主などから最低限の条件を満たした健康保険を購入できる立場にあった場合は、Healthcare Exchangeから保険を購入したとしてもPremium Tax Creditを受給することはできません。
Premium Tax Creditの受給要件を満たした場合、受給の方法は2通りです。事前に毎月助成金を受給する方法と、翌年のタックスリターン申請時に一括して税金の払い戻しという形で受給する方法です。事前支給の場合、助成金は毎月直接保険会社に支払われ、個人は当初の保険料と助成金の差額分を払い込むことになります。この場合助成金の算出はみなし年収に基づいてなされるため、タックスリターン時に事前に受給した額と確定収入から計算された本来の助成金額との差額を調整しなくてはなりません。もし確定年収が事前に申告した予想年収より多かった場合には、もらい過ぎた助成金の一部または全額を返還します。逆の場合にはタックスリファンドという形で追加助成金を受け取ることになります。